詩篇 74:1-10
74
ああ神よ、
なぜいつまでも私たちをお見捨てになるのですか。
なぜ、あなたを信じて従う私たちに、
こんなにも激しい怒りを向けられるのですか。
その昔、奴隷の身であった私たちを救い出し、
かけがえのない宝のように大切になさったことを、
思い出してください。
自ら地上の住まいとお定めになったエルサレムを、
思い起こしてください。
どうか、敵の手で、見るも無残な廃墟と化した都を、
あなたの聖所を、ごらんください。
そこで、敵は勝ちどきをあげ、
勝利の碑を建てたのです。
あらゆるものが荒廃し、
木を切り倒したあとの森のようです。
彼らはハンマーや斧で、聖所の彫り物を打ち砕き、
切り刻み、
こともあろうに、あなたの聖所に火を放ちました。
彼らは、
「さあ、神の名残をとどめるものを一掃しろ」
と叫びながら、国中を駆け巡り、
礼拝するための集会場を焼き払いました。
私たちが神の民であることを証明するものは、
もう何もなくなりました。預言者もいないのです。
こんな状態がいつまで続くのか、だれも知りません。
ああ神よ、いつまで敵が
あなたのお名前を踏みつけるのを、
お許しになるのですか。
彼らをそのままにしておかれるのですか。