詩篇 55:1-11 JCB

詩篇 55:1-11

55

ああ神よ、この祈りをお聞きください。

この切なる願いに、姿を隠さないでください。

主よ、私に目を留めてください。

私は重荷につぶされそうで、

私の内からは、うめきと涙しか出て来ません。

敵はわめき散らし、殺してやると脅してきます。

遠巻きにして、私を殺す策略を練っています。

その激しい怒りと憎しみが

私をのみ込もうとしています。

私は身もだえして苦しみ、

恐怖の戦慄が全身を貫きます。

私は身ぶるいし、おののいています。

ああ、鳩のように翼があれば、遠くへ飛び去り、

身を横たえることもできますのに。

はるかかなたの砂漠へ飛んで行き、

そこに潜んでいたいのです。

この嵐を逃れて、隠れ場へ逃げ出したいのです。

主よ、敵を仲間割れさせ、

自らの暴力によって自滅させてください。

彼らは昼も夜も城壁の上を巡り、

侵入者を見張っていますが、

実際には問題は内部に巣くっているのです。

邪悪と不正が町にはびこっていますから。

そこには殺人や盗みがあふれ、

市場ばかりか至る所で

詐欺がまかり通っています。

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