詩篇 105:12-22
このころはまだ、
イスラエルはほんの一にぎりの民族で、
カナンの寄留民にすぎませんでした。
彼らは国々に散らされ、
国から国へと放浪したこともありました。
しかし、そんな時でも、主の許しなしには、
だれも彼らを攻撃することはできなかったのです。
彼らを攻撃しようとする多くの王が滅ぼされました。
神の警告が響き渡りました。
「わたしの選んだ者にさわるな。
わたしの預言者に害を加えるな。」
主がカナンの地にききんを呼び寄せられると、
食糧が底をつきました。
一方、ご自分の民を飢えから救うため、
ヨセフを奴隷としてエジプトに送られました。
ところがヨセフは牢獄につながれ、
足かせや鉄の首輪をかけられたのです。
神の時がくるまで、
ヨセフは忍耐を試されました。
彼はついに、王によって自由の身とされ、
王室の全財産の管理を任されました。
ヨセフは、思いどおりに王の補佐官を投獄したり、
側近を教育したりできる身分となったのです。