レビ記 19:1-37, レビ記 20:1-27 JCB

レビ記 19:1-37

19

聖なる者となりなさい

さらに主はモーセに、次のことを人々に教えるように告げました。「あなたがたの神、主であるわたしは聖なる者であるから、あなたがたも聖なる者となりなさい。 両親を尊敬し、安息日の定めを守りなさい。わたしはあなたがたの神、主だからだ。 偶像の神々を造ったり、拝んだりしてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。

和解(感謝)のいけにえをささげるときは、正しくささげなければならない。 その肉はささげた日か、遅くとも翌日には食べなさい。三日目になってまだ残っている分は必ず焼き捨てなさい。 三日目に食べても、わたしは不快に思うだけで受け入れない。 そればかりか、食べた本人は主の神聖さを汚したのだから罪となる。彼はイスラエルから追放される。

刈り入れのときは、畑の隅々まで刈り取ってはならない。地面に落ちた穂を拾い集めてもいけない。 ぶどうの収穫の場合も同じで、実をすっかりもぎ取ったり、ぶどう畑に落ちた実を拾ったりしてはならない。貧しい者や在留外国人が取れるように残しておきなさい。わたしはあなたがたの神、主だからだ。

盗んだり、うそをついたり、だまし取ったりしてはならない。 わたしの名にかけて偽って誓ってはならない。それは神の名をひどく傷つけることである。

人を虐待したり、人のものを奪い取ったりしてはならない。使用人にはきちんと給料を払いなさい。支払いを翌朝まで延ばしてはならない。 耳の聞こえない人をさげすんだり、目の見えない人をわざとつまずかせたりしてはならない。神を恐れなさい。わたしは主である。

人をさばくときは、いつも公正なさばきをしなければならない。強い人か弱い人か、金持ちか貧しいかによって、左右されてはならない。

うわさ話をして回ってはならない。ありもしないことで人を訴え、罪に陥れてはならない。

人を憎んではならない。罪を犯した者は戒めなさい。放っておいてはいけない。さもないと同罪とみなされる。 復讐してはならない。人を恨んではならない。むしろ、自分を愛するように人を愛しなさい。

わたしのおきてを守りなさい。種類の違った家畜を交配させてはならない。畑に二種類の種をまいてはならない。毛と亜麻の混紡の服を着てはならない。

婚約している女奴隷を誘惑した場合、二人とも裁判を受けるが死刑にはならない。女が自由の身でないからだ。 誘惑した男は、罪過を償ういけにえを幕屋の入口に持って来る。いけにえは雄羊でなければならない。 祭司は雄羊をささげて、その男が犯した罪の償いをする。そうすれば赦される。

約束の国へ入って果樹を植えたら、何の木であっても三年は実を食べてはならない。礼拝規定で汚れたものとみなされるからだ。 四年目に全収穫をささげ、神の恵みをたたえる供え物としなさい。 五年目からは、収穫はあなたがたのものとなる。

血抜きしていない肉を食べてはならない。占いや魔術を使ってはならない。 こめかみの毛をそったり、ひげの両端を刈り込んだりしてはならない。それは異教徒のすることだ。 葬儀の時に死者を悼んで自分の体に傷をつけたり、入れ墨をしたりしてはならない。

娘に売春をさせて身を汚させてはならない。恐ろしい悪が国中にはびこらないように、こう警告しておく。

安息日の定めを守り、幕屋を神聖な場所として重んじなさい。

霊媒や口寄せに頼って心を惑わせてはならない。

老人には一目おき、尊敬を払いなさい。また、神を恐れなさい。わたしは主である。

あなたがたの間に住む在留外国人の弱みにつけ込んだり、虐待したりしてはならない。 国民と同様に扱い、自分を愛するように愛しなさい。自分たちもエジプトでは在留外国人だったことを忘れてはならない。

判断は公平で正しくなければならない。正確なはかりを用いなさい。長さでも重さでも量でも、正しくはかりなさい。わたしは、あなたがたをエジプトから救い出した、あなたがたの神、主である。 わたしの命じたことは、どれも注意深く守りなさい。わたしは主である。」

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レビ記 20:1-27

20

死刑に当たる罪

主はイスラエルの民のために、さらに次のような指示をモーセに与えました。「イスラエル人でも在留外国人でも、わが子を異教の神モレクのいけにえとする者は、必ず同胞の手で石打ちの刑に処せられる。 わたしもその者から顔をそむけ、イスラエルから断つ。わが子をモレクにささげることによって、わたしの名を汚し、わたしの聖所を汚したからだ。 たとえ全国民がそのことに目をつぶり、処刑を拒んでも、 わたしは決して赦さない。本人ばかりか家族からも顔をそむけ、モレクを求めて不道徳なことを行うすべての者を、イスラエルから断つ。

わたしの代わりに霊媒や口寄せなどに頼る者からもわたしは顔をそむけ、イスラエルから断つ。 だから、自分をきよめて聖なる者になりなさい。わたしはあなたがたの神、主だからだ。 わたしのおきてを忠実に守りなさい。わたしはあなたがたを聖なる者とする主である。

自分の両親をのろう者は必ず死刑に処せられる。それが当然の報いである。

人妻と姦淫を犯せば、男も女も共に死刑に処せられる。 父の妻(継母)と性的に関係する者は父を辱めたので、当然の報いとして男も女も死刑に処せられる。 義理の娘と関係すれば二人とも死刑に処せられる。互いの責任で道ならぬことをし、この結果を招いたのである。 同性愛にふける者は、二人とも死刑に処せられる。それは彼らの責任である。 娘と母親の両方と関係することは、重い罪である。三人とも火あぶりにし、悪をぬぐい去りなさい。

動物と性行為を行う者は死刑にし、動物も殺してしまいなさい。 女の場合も同じだ。女も動物も殺しなさい。当然の報いである。

たとえどちらかの親が違っても自分の姉妹と関係することは、恥ずべき行為である。二人とも公にイスラエルから追放される。それだけの罪を犯したからである。 生理中の女と関係すれば、二人とも追放される。女の身の汚れを人前にさらしたからだ。

父方でも母方でも、おばと関係してはならない。近親者だからだ。この戒めを破った者は必ず罰を受ける。 おばと関係する者は、おじのものを奪うのである。二人は当然の罰を受け、子を残さずに死ぬ。 兄弟の妻と結婚するのは恥ずべきことである。兄弟のものを奪うからだ。彼らには子は生まれない。

わたしのすべてのおきてと定めに従わなければならない。きちんと守りさえすれば、新しく住む国から放り出されることはないだろう。 これからあなたがたの前から追い出す国々の習慣に従ってはならない。彼らは、わたしがしてはならないと警告したことを平気な顔でやっている。わたしはそんな者たちを激しく嫌う。 約束どおりあなたがたにあの国々を与えよう。そこは乳とみつの流れる地だ。あなたがたは、ほかのどんな国民とも違う。わたしが特別に選び、わたしがあなたがたの神、主となったからだ。

鳥でも動物でもわたしの命令どおり、食べられるものと、そうでないものをはっきり区別しなさい。どれほどたくさんいても、禁じたものは食べてはならない。食べ物のことで身を汚し、わたしに嫌われないようにしなさい。 主であるわたしが聖なる者だから、あなたがたも聖なる者となりなさい。あなたがたはほかの国民とは違う。わたしが選び出してわたしの国民としたからだ。

霊媒や口寄せを行う者は、男であっても女であっても石で打ち殺される。それが当然の報いである。」

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