エズラ記 2:68-70, エズラ記 3:1-13, エズラ記 4:1-5 JCB

エズラ記 2:68-70

指導者たちは神殿再建のため、率先してささげ物をささげました。 それぞれの力に応じてささげられた金品は、金六万一千ダリク(五一八キログラム)、銀五千ミナ(二、八五〇キログラム)、祭司の長服百着でした。

このようにして、祭司やレビ人をはじめ一部の民はエルサレムおよび周辺の村々に住みつき、歌い手、門衛、神殿奉仕者たちは、ほかの人々とともに故郷の町へと帰って行ったのです。

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エズラ記 3:1-13

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祭壇の再建

第七の月(ユダヤ歴による。太陽暦では九月)になると、帰還者たちはめいめいの故郷から、エルサレムに集まって来ました。エホツァダクの子ヨシュアは、仲間の祭司やシェアルティエルの子ゼルバベル、およびその氏族の者とともに、神の人モーセの律法に記されているとおり焼き尽くすいけにえをささげるために、イスラエルの神の祭壇を築きました。 祭壇を元の位置にすえ、さっそく、朝ごと夕ごとに焼き尽くすいけにえをささげました。人々は周囲の国々からの攻撃を恐れていたからです。

彼らはモーセの律法どおり仮庵の祭りを守り、祭りの間は毎日、定められた焼き尽くすいけにえをささげました。 このほか、安息日、新月の祝い、種々の例祭のため、それぞれ定められた品々をささげました。また、人々の自発的なささげ物もささげられました。 祭司が主にいけにえをささげ始めたのは、第七の月の一日でした。まだ神殿の土台が築かれる前のことです。

神殿再建の開始

次いで彼らは、石工や大工を雇い、ツロやシドンからは杉材を買いつけ、食料品、ぶどう酒、オリーブ油などを代金にあてました。レバノン山から切り出された杉材は、クロス王の許可を得て、地中海沿岸を海路ヨッパまで運ばれました。

実際に神殿再建が開始されたのは、エルサレムに帰還した翌年の第二の月のことでした。すべての帰還者たちはゼルバベル、ヨシュア、およびその仲間の祭司やレビ人の指揮のもとで働き続けました。二十歳以上のレビ人は現場監督にあたり、 この大事業の総責任は、ヨシュア、カデミエル、ヘナダデはじめ、その子や親族が負うことになりました。みな、レビ人でした。

神殿の土台が完成した時、ダビデ王の定めた様式にのっとって、祭司は祭服を着てラッパを吹き鳴らし、アサフの子孫はシンバルを打ち鳴らして、主を賛美しました。 彼らは神をたたえ、感謝する歌を歌いました。「主はすばらしい。その愛と恵みは、とこしえまでもイスラエルに。」これを受けて、民はみなが大声で賛美し、土台の完成を喜びました。

しかし、ソロモン時代の壮麗な神殿を知っている祭司、レビ人、指導者など多くの年長者は、声を上げて泣きました。 歓喜とも悲嘆ともつかない叫び声が遠くまでとどろき渡りました。

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エズラ記 4:1-5

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再建工事の中断

ユダとベニヤミンに敵対する人たちは、この神殿再建のことを聞きつけると、 ゼルバベルや、ほかの指導者たちを訪ねて来て、こう切り出しました。「あなたがたの神様のことなら、私たちも放ってはおけない。ひとつ、手伝わせてくれないか。私たちも、アッシリヤ王エサル・ハドンの手で、ここに住むようにされて以来、神様にいけにえをささげてきたのだから。」

しかし、ゼルバベルやヨシュアをはじめ指導者たちは、口をそろえて断りました。「いや、それには及びません。イスラエルの神様の神殿は、クロス王の命令のとおり、イスラエル人の手で再建すべきです。」

すると、その地の住民は使いを立ててクロス王に偽りの報告書を送り、イスラエル人の気をくじこうとしたり、脅したりしました。さらに、議官を買収して計画に反対させ、再建中止に追い込もうとまでしました。この種の妨害は、クロス王の時代からダリヨス王の治世まで、やむことがありませんでした。

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