出エジプト記 6:13-30, 出エジプト記 7:1-25, 出エジプト記 8:1-32 JCB

出エジプト記 6:13-30

主はモーセとアロンに再び、イスラエルの民とファラオにもう一度話し、イスラエル人の出国を要求しなさいと命じました。

モーセとアロンの系図

彼らの家系の長は次のとおりです。

イスラエルの長男ルベンの子は、エノク、パル、ヘツロン、カルミ。

シメオンの子は、エムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ツォハル、サウル〔母親はカナン人〕。

レビの子の家系は、ゲルション、ケハテ、メラリ。レビは百三十七歳で死にました。

ゲルションの子は、リブニ、シムイの氏族。

ケハテの子は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。ケハテは百三十三歳で死にました。

メラリの子は、マフリ、ムシ。

以上がレビの一族の家系です。

アムラムは父親の妹ヨケベデと結婚しました。その子がアロンとモーセです。アムラムは百三十七歳で死にました。

イツハルの子は、コラ、ネフェグ、ジクリ。

ウジエルの子は、ミシャエル、エルツァファン、シテリ。

アロンは、アミナダブの娘でナフションの妹エリシェバと結婚しました。彼らの子は、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。

コラの子は、アシル、エルカナ、アビアサフ。これがコラの一族です。

アロンの子エルアザルは、プティエルの娘と結婚しました。その子の一人がピネハスです。

以上がレビ族の長とその氏族に属する家族の名です。

この中のアロンとモーセの二人が、「イスラエル人を一人残らずエジプトから救い出せ」と、主から命令を受けたのです。 彼らはファラオのところへ行き、イスラエル人をエジプトから去らせるようにと要求しました。 二人はまた、「わたしが主である。行って、わたしの言うことをみなファラオに伝えよ」という命令も受けました。 その際モーセは、「私にはできません。口べたなのです。どうして彼が、私などの言うことを聞くでしょう」と答えました。

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出エジプト記 7:1-25

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主はモーセに言いました。「あなたをわたしの使者として、エジプトの王ファラオのもとへ遣わす。兄アロンがあなたの代わりに話す。 あなたはわたしから聞いたとおりをアロンに話し、それを彼がファラオに伝えればよい。イスラエル人をエジプトから行かせるように要求するのだ。 ファラオは簡単には承知しないので、わたしはエジプトで数々の奇跡を行う。 それでも、彼はなかなか言うことを聞かないだろう。そこで最後に、大きな災いを送って痛めつけ、そのあとで、わたしの民を救い出す。 その力を目の当たりにする時、エジプト人は、わたしがほんとうに主であることをはっきりと知るだろう。」

アロンの杖

モーセとアロンは、主の命令どおりにしました。 その時、モーセは八十歳、アロンは八十三歳でした。

主はさらにモーセとアロンに言いました。 「ファラオは、神から遣わされた証拠に奇跡を見せろと要求するだろう。その時、アロンはこの杖を投げるのだ。それはすぐさま蛇に変わる。」

モーセとアロンは宮殿に出かけて行ってファラオと面会し、奇跡を行いました。主に教えられたとおり、ファラオをはじめ居並ぶ家臣たちの前でアロンが杖を投げると、たちまち蛇になったのです。 王も負けじと、魔術を行う呪術師を呼び寄せ、彼らも魔法で同じことをしました。 彼らの杖も蛇に変わりましたが、その蛇はアロンの蛇にのみ込まれてしまいました。 それでもファラオは、頑としてモーセの言うことを聞こうとしません。 彼は強情で、イスラエル人の出国はあくまで許さないだろうと、主が言ったとおりでした。

第一の災い 血

しかし、主はなおも命じます。「がっかりしてはいけない。朝になったら、またファラオのところへ行きなさい。彼は川へ水浴びに行くから、この前、蛇に変わった杖を持って、岸で待っているのだ。 彼に会ったなら、こう言いなさい。『ヘブル人の神、主が私を遣わして、「荒野で神を礼拝できるように民を行かせなさい」と言われました。しかしこの前は、私の言うことを聞こうともしませんでした。 今、主はこう言われます。「今度こそ、わたしが神であることを必ず思い知ろう。モーセに杖でナイル川の水を打てと命じると、川は血に変わるからだ。 魚は死に、水は臭くなり、エジプト人はナイルの水を飲めなくなる」と。』」

主のことばはさらに続きます。「エジプト中のあらゆる水を杖で指すよう、アロンに言いなさい。そうすれば、川、運河、沼地、池から、家の中の鉢や水差しにくんだ水まで、みな血に変わる。」

そこで、モーセとアロンは命じられたとおりにしました。ファラオと家臣たちの目の前で、アロンが杖でナイル川の水面を打ちました。と、どうでしょう。ナイルの水はみるみる真っ赤な血に変わったのです。 魚は死に、水は臭くなって、とても飲むことはできません。国中が血であふれました。 しかしエジプトの魔術師たちも、秘術を用いて水を血に変えて見せたので、ファラオはかたくなな心を変えず、モーセとアロンには耳を貸そうとしませんでした。やはり主が言ったとおりです。 ファラオは何事もなかったように、平然と宮殿へ帰りました。 エジプト人は飲み水を手に入れるため、川岸に沿って井戸を掘りました。ナイル川の水が飲めなかったからです。

さて次の週のことです。

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出エジプト記 8:1-32

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第二の災い かえる

主はモーセに言いました。「もう一度、ファラオのところへ行って警告しなさい。『主はこう言われます。「わたしの民が行ってわたしを礼拝するのを拒んではならない。 もし行かせないなら、かえるの大群を発生させて国の端から端まで、かえるだらけにする。 ナイル川はかえるであふれ、家の中まで跳び込んで来る。寝室もベッドも、家中かえるで足の踏み場もなくなる。かまどや粉をこねる鉢にまで入り込む。エジプトはかえるで埋め尽くされるだろう。」』」

そして、こう続けました。「杖をエジプト中の川や水たまりに向けるよう、アロンに命じなさい。この国の隅々までかえるであふれる。」 アロンが言われたとおりにすると、エジプトはかえるであふれ返りました。 しかし、魔術師たちも手をこまねいてはいません。秘術を使って、同じようにかえるを生じさせました。

困り果てたファラオは、モーセとアロンを呼びました。「かえるを何とかしてくれ。もうたくさんだ。おまえたちの神に頼んでくれ。かえるさえいなくなったら、おまえたちをこの国から出してやろう。神でも主でも、好きなように拝みに行くがよい。」

「ありがたいことです。それで、いつ出発できますか。その日が決まりしだい、さっそく祈りましょう。お望みの時に、ナイル川のかえるを残して、かえるは一匹残らず死にます。」

「よしわかった。明日にでも。」

「けっこうです。おっしゃるとおりにしましょう。その時、私たちの神、主のような方はほかにいないことが、よくおわかりになるでしょう。 ナイル川にいるかえるのほかは、みな死にます。」

モーセとアロンはファラオの前から下がりました。モーセがかえるのことを主にお願いすると、 そのとおりになりました。田舎といわず町といわず、家の中までもいたかえるは死に絶えて、死骸でいっぱいになりました。 あちこちに山と積み上げられた死骸から、吐き気をもよおすような悪臭がぷんぷんにおってきます。 ところが、かえるが死んでしまうと、ファラオはまた強情になり、約束を破って、イスラエル人を行かせないことにしました。主が予告したとおりでした。

第三の災い ぶよ

主はまた、モーセに言いました。「地面のちりを杖で打つよう、アロンに命じなさい。エジプト中のちりは、ぶよになる。」 二人は命じられたとおりにしました。すると、ぶよが大発生し、エジプト人と家畜に取りつきました。 魔術師たちも同じことをしようとしましたが、今度は失敗しました。

「これはまさしく神のわざです。」魔術師たちはファラオに叫びました。しかし、ファラオはますますかたくなになるばかりで、それにも耳を傾けようとしませんでした。まさに神が予告したとおりでした。

第四の災い あぶ

次に主はモーセに命じました。「明日の朝早く起きなさい。王が水浴びに川へ来るから、その時こう告げなさい。『主はこう言われます。「わたしの民が礼拝しに行くのを許しなさい。 もし許さないなら、エジプト中にあぶの大群を発生させる。家々はあぶだらけになり、地面もあぶで見えなくなる。 しかし、イスラエル人が住むゴシェンの地には、そういうことはない。あぶは一匹も出ない。こうして、わたしが全地を支配する神、主であることをあなたは知る。 あなたの民とわたしの民とを、はっきり区別するからだ。これらのことはみな、明日起こる」』」

神がそのとおりにしたので、王の宮殿にもエジプトのどの家にも、恐ろしいあぶの大群が現れました。

あわてたのはファラオです。急いでモーセとアロンを呼びつけました。「わかった、わかった。おまえたちの好きにするがいい。自分たちの神にいけにえをささげるのもよかろう。ただし、この国の中においてだ。荒野へ出かけることは許さない。」

「おことばを返すようですが、それはだめです。私たちがささげるいけにえは、エジプトではたいへん嫌われているものです。そこでいけにえをささげたら、私たちのほうが殺されかねません。 神様の命令どおり、三日ほど旅をして、荒野でいけにえをささげなければなりません。」

「もう好きにしろ。ただ、あまり遠くへ行ってはならない。それよりも、急いで、私のためにも祈ってくれ。」

「わかりました。あぶの大群がいなくなるよう、神様にお願いしましょう。ですが、また気が変わって約束を破るようなまねは、二度となさらないでください。」

モーセはファラオの前から退き、あぶがいなくなるようにしてくださいと主に願いました。 主はその願いどおりにし、あれほどのあぶの大群がすっかり姿を消し、どこにも見えなくなったのです。ところが、心配がなくなると、王はまたまた強情になり、イスラエル人を行かせようとはしませんでした。

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