出エジプト記 35:1-35, 出エジプト記 36:1-38 JCB

出エジプト記 35:1-35

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幕屋とその器具を作る

さてモーセは、全国民を呼び集めて言いました。「あなたがたが守らなければならない神のおきては、次のとおりだ。 六日間だけ働きなさい。七日目は主を礼拝する神聖な日、休息の日である。この日に働く者は、だれでも死刑に処せられる。 家の中で火をおこすこともいけない。」

モーセはまた、彼らに言いました。「主は次のことをお命じになった。 ささげ物をしたい者はだれでも、これらのささげ物を主のもとに持って来てよい。金、銀、青銅、青の撚り糸、紫の撚り糸、緋色の撚り糸、上質の亜麻布、やぎの毛、赤く染めた雄羊のなめし皮、処理を施したじゅごんの皮、アカシヤ材、ともしび用のオリーブ油、注ぎの油と香に使う香料、エポデや胸当てにはめる、しまめのうや宝石類。

特別な技能に恵まれ、熟練した技術者はみな集まりなさい。そして、主が命じられたとおりの物を作りなさい。幕屋の天幕とその覆い、留め金、わく組み、横木、柱、土台、契約の箱とかつぎ棒、『恵みの座』、至聖所を囲む垂れ幕、テーブルとかつぎ棒と器具類いっさい、供えのパン、燭台、ともしび皿と灯油、香をたく祭壇とかつぎ棒、注ぎの油と香りの高い香、幕屋の入口用の垂れ幕、焼き尽くすいけにえをささげる祭壇、祭壇の青銅製の格子とかつぎ棒、器具類、洗い鉢とその台、庭の周囲を仕切る引き幕、柱と土台、庭の入口用の垂れ幕、幕屋用の釘、庭用の釘とひも、祭司が聖所で務めをするときの式服、祭司アロンとその子らが着る聖なる装束。」

人々はみな、ささげ物を用意するため各自のテントに戻りました。 心に感じた者たちは、幕屋とそれに必要な器具類、また聖なる装束を作るための材料を、ささげ物として持って来ました。 男も女も、すべて喜んでささげる者は、金や宝石でできたイヤリング、指輪、ネックレスなど、あらゆる種類の金の奉納物を持って来ました。 ほかの者は青、紫、緋色の撚り糸、上質の亜麻布、やぎの毛、赤く染めた雄羊のなめし皮、特別に処理したじゅごんの皮などを持って来ました。 銀や青銅を持って来た者もいます。ある者は建築に必要なアカシヤ材をささげました。

縫うことと紡ぐことが上手な婦人たちは、青、紫、緋色の撚り糸や、上質の亜麻布を持って来ました。 ほかの婦人たちは、腕によりをかけてやぎの毛を紡ぎ、布を織りました。 指導者たちはまた、エポデや胸当てに使うしまめのうや宝石、 それに、ともしび用や、注ぎの油や香り高い香を調合するための香料やオリーブ油を持って来ました。 こうして、神がモーセに命じた仕事に少しでも役に立ちたいと願った者たちはみな、心からのささげ物をモーセのところに持って来たのです。

モーセは彼らに言いました。「主はユダ族のウリの子で、フルの孫に当たるベツァルエルを名指しで召し出し、この仕事の総監督に任じられた。 彼は金や銀や青銅の細工にたけ、 宝石を切ったり磨いたりすることもうまい。美しい彫刻も得意だ。必要な技術はすべて身につけている。 また、ほかの人に教えるのも上手だ。ダン族のアヒサマクの子オホリアブも、同じような才能に恵まれている。 主はこの二人に特別な才能を与え、宝石細工人、建築師にしてくださった。そればかりか、亜麻布に青、紫、緋色の糸で美しい刺しゅうもできるし、織物も上手だ。これからの仕事に必要なあらゆる技術に秀でている。

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出エジプト記 36:1-38

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ほかにも、才能に恵まれた技術者がたくさんいる。二人を中心にみなで力を合わせ、調度品を作り上げてほしい。」

ベツァルエルとオホリアブをはじめ、この仕事に参加したいと思った者たち全員に、モーセは仕事を始めるよう命じました。 そして、人々がささげた材料を彼らに渡しました。しかしそのあとも、新しい材料が毎朝ささげられました。 あまりに多くて、もうとても、現場ではさばききれません。彼らは仕事を中断し、モーセに実情を報告しました。「材料があまりにたくさん集まりすぎて、使いきれないくらいです。」そこでモーセは野営地中に、これ以上奉納する必要はないと伝えさせたので、ようやく人々は持って来るのをやめました。

腕のいい織物師たちが、まず上等の細い撚り糸で織った亜麻布で幕を十枚作り、青、紫、緋色の撚り糸でケルビム(天使の像)を織り出しました。幕の大きさは長さが二十八キュビト(十二メートル)、幅が四キュビトで、 これを五枚ずつつなぎ合わせ、長い布を二枚作りました。 次に、それぞれの端に青いひもでループを五十ずつ作り、対になるようにしました。 ループをつなぎ合わせる留め金を五十個作り、二枚の長い布を一枚にして、天幕ができ上がりました。

布の上には、二番目の覆いとして、やぎの毛皮で作った十一枚の幕を使いました。それぞれ長さ三十キュビト(十三メートル)、幅四キュビトのものです。 ベツァルエルはこの五枚をつなぎ合わせて一枚の長い幕とし、残りの六枚も別の長い幕としました。 次に、それぞれのへりに沿ってループを五十ずつ作り、 五十個の小さな青銅の留め金でつなぎ、二枚の幕をぴったりつなぎ合わせました。

屋根の外側にかぶせる覆いは、赤く染めた雄羊のなめし皮とじゅごん(海に住む哺乳動物)の皮で作りました。

天幕の側面にするために、まっすぐ立ったわく組みをアカシヤ材で作りました。 一枚の板は高さ十キュビト(四・四メートル)、幅一キュビト半です。 それぞれの板には二個のほぞをつけて、隣の板にはめ込みます。 南側に板が二十枚、 下の部分は銀の土台四十個にさし込みます。一枚の板に二個ずつの土台とほぞを使って、しっかり固定しました。 北側にも板が二十枚、それぞれに二個ずつ、全部で四十個の銀の土台を作りました。 西側、つまり天幕のうしろ側は板六枚と、 両隅に一枚ずつの板を置きました。 この二枚はそれぞれ下を重ね、上を環でつなぎます。 ですから西側には、全部で板が八枚、それぞれの下に二個ずつ、計十六個の銀の土台があることになります。

次にベツァルエルは、わく組みの板をしっかりつなぎ合わせるために、アカシヤ材で横木を作りました。天幕の三方に五本ずつの横木です。 五本のうち真ん中の横木は、板のほぼ中央を端から端まで通っています。 板と横木にはすべて金をかぶせ、木を通す環は純金で作りました。

天幕内を仕切る垂れ幕は、青、紫、緋色の撚り糸で亜麻布を織り、ケルビムを織り出しました。 幕は、アカシヤ材の四本の柱に金のかぎを四つ取りつけ、そこから垂らしました。柱には金をかぶせ、四個の銀の土台にはめ込んでありました。

次に幕屋の入口用の垂れ幕を作りました。目のつまった亜麻布に青、紫、緋色の刺しゅうをしたものです。 垂れ幕は五個のかぎで取りつけ、柱の頭部と環に金をかぶせました。土台は青銅で五個作りました。

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