出エジプト記 27:1-21, 出エジプト記 28:1-43 JCB

出エジプト記 27:1-21

27

祭壇

アカシヤ材で祭壇を作りなさい。一辺が五キュビト(二・二メートル)の正方形で、高さは三キュビト(一・三二メートル)にする。 四隅に角をしっかり取りつけ、全体に青銅をかぶせる。 灰を取るつぼ、十能(灰をすくう道具)、鉢、肉刺し、香炉も、みな青銅で作る。 青銅の格子を作り、四隅に青銅の環をつける。 炉の半ばほどの高さの所に棧を作り、そこに格子を取りつける。 祭壇を移動させるために、青銅をかぶせたアカシヤ材の棒を作る。 祭壇の両側面に環をつけ、その中に棒を通して運ぶ。 祭壇は板で作り、中を空洞にする。すべて、わたしが山の上で指示したとおりに作りなさい。

幕屋の周囲の庭

次に幕屋の庭を造る。上等の撚り糸で織った亜麻布で幕を作り、庭を囲む。南側には百キュビト(四十四メートル)にわたって幕を張り、二十個の青銅の土台にはめ込んだ二十本の柱で支える。柱に取りつけた銀のかぎに銀の環をかけ、幕を垂らしなさい。 北側も同じようにする。青銅の土台に二十本の柱をはめ込み、銀のかぎと環で百キュビトの幕を張る。 西側は土台十個に柱十本、幕は幅五十キュビト(二十二メートル)とする。 東側も同じく五十キュビトである。 ただし、中央に入口があり、その両側に十五キュビト(六・六メートル)ずつ幕を張る。三個の土台にはめ込んだ三本の柱が、それを支える。

庭の入口は幅二十キュビト(八・八メートル)の幕をかける。青と紫と緋色の撚り糸と、撚り糸で織った亜麻布で作った、美しい刺しゅう入りの幕である。幕は、四個の土台にはめ込んだ四本の柱に取りつける。 庭の回りの柱はすべて銀の環をつけ、銀のかぎを使う。柱は青銅の土台にしっかりはめ込んでおく。 こうして庭全体は長さ百キュビト、幅五十キュビトになる。周囲の幕は撚り糸で織った亜麻布で、高さ五キュビトの仕切りとなる。

幕屋での奉仕に使う道具類、それを壁からつるすための釘や庭のくいなど、すべて青銅で作る。

ともしび

人々に命じて、ともしび用の純粋なオリーブ油を持って来させ、幕屋の中で、絶えずともしびを燃やし続けなければならない。 アロンとその子らは、この永遠の炎を契約の箱の前にある垂れ幕の外側に置き、昼も夜も消えることがないように、主の前で番をする。これはイスラエルの永遠のおきてである。

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出エジプト記 28:1-43

28

祭司の装束

あなたの兄アロンとその子ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルを選び出して祭司に任命し、わたしに仕えさせなさい。 そして神に対して特別にきよくされた者だというしるしに、アロンのために特製の服を作りなさい。それは見た目にも美しく、祭司としての威厳を示す服である。 そのための特別な才能を、わたしはある者たちに与えた。彼らに、アロンがほかの者とは違うことを示す服を作らせなさい。祭司としてわたしに仕えることができるようにするのだ。 祭司が着る服は、胸当て、エポデ(ひざ下までの、そでなしの上着)、青い上着、市松模様(チェック柄の一種)の長服、ターバン、飾り帯である。このほかアロンの子らのためにも、特別あつらえの服を作りなさい。

エポデ

エポデは、最も優秀な技術者に、金と青と紫と緋色の撚り糸で織った亜麻布で作らせなさい。 その両方に肩当てをつけ、両端を留める。 同じ生地、金と青と紫と緋色の撚り糸で織った亜麻布で、あや織りの帯を作る。 二個のしまめのうに、イスラエルの十二部族の名を彫りなさい。 それぞれに六つずつの名を彫り、全部族の名が誕生順になるようにする。 名前を彫る時は、印章を彫る技術を用いる。その二つの石を金の台にはめ、 エポデの肩に縫いつけて、イスラエル国民を記念する石とする。アロンは主の前に出るとき、いつも全部族の名を身につけ、絶えずそのことが頭から離れないようにする。 また、純金を撚って二本の鎖を作り、エポデの肩の部分で金の留め金につける。

胸当て

次に、最もすぐれた技術を用いて、神の託宣を聞くために用いる胸当てを作りなさい。エポデと同じく、金と青と紫と緋色の撚り糸で織った亜麻布を使う。 大きさは一あたり(親指と小指を広げた間の長さ。約二十二センチ)四方で、二つに折って袋状にする。 それに石を四列に取りつける。最初の列はルビー、トパーズ、エメラルド。 二列目はトルコ玉、サファイヤ、ダイヤモンド。 三列目はヒヤシンス石、めのう、紫水晶。 四列目は緑柱石、しまめのう、碧玉。これらはみな金の台にはめる。 それぞれの石はイスラエルの部族を表し、その部族の名を、印章と同じように彫りつけなければならない。

二本の純金を撚って鎖を作り、胸当ての縁をエポデにつなぎ合わせなさい。それぞれの鎖の一端は、胸当ての上辺の外側につけた金の環に結びつける。 もう一端は、エポデの両肩に取りつけたしまめのうの台に、外向きに結びつける。 次に金の環をもう二個作り、胸当ての下のへり、内側の二箇所に取りつける。 また、もう二つ金の環を作り、エポデの肩当てのすその外側、帯を締める位置につける。 胸当ての下とエポデのすそにある環とを青いひもで結び、胸当てとエポデを、ずれないようにしっかりつなぐ。 アロンは、聖所に入るときはいつでも、胸当てに十二部族の名をつけていることになる。こうして主がイスラエルのことを絶えず心にかけ、神の託宣が下されるようにするのである。 胸当てのポケットにウリムとトンミム〔神意を伺う一種のくじ〕を入れ、アロンが主の前に出るときはいつも、胸の上にあるようにしなさい。アロンは主の前にいるとき、いつでも神の託宣を胸に入れていることになる。

エポデの下に着る服

エポデの下に着る服は、青い布で作らなければならない。 それに頭を通す口を開ける。口の回りには織った縁をつけ、ほつれないようにする。ちょうど、よろいの首回りのようにする。 青服のすそのへりには、青と紫と緋色の撚り糸でざくろを作ってつけ、ざくろとざくろの間に金の鈴をつける。 アロンは、この務めのために主の前に出るときはいつも、これを身につけなければならない。聖所の主の前に出入りするたびに、鈴が鳴るようにする。そうすれば死を免れる。

額に当てるプレート

次に、純金のプレートを作り、ちょうど刻印を彫るように、『神のために特別に選ばれた者』と彫りなさい。 このプレートは、青いひもでアロンのターバンの正面につける。アロンはそれを額につけ、イスラエルの民のささげ物のことで何か過ちがあれば、その罪を負う。主の前に出るときはいつもそれを額につけなければならない。こうして、人々は主に受け入れられ、罪を赦される。

アロンとその子らの装束

上等の撚り糸で市松模様に織った亜麻布を使って、アロンの長服を作りなさい。ターバンも同じ布で作る。そのほかに刺しゅうをした帯も作る。

アロンの子らには上着と帯を作り、また、名誉と威厳を与えるためのターバンを作りなさい。 アロンとその子らにこれらの服を着せ、頭にオリーブ油を塗って、祭司に任命しなさい。わたしに仕える者として特別に選び、きよめるのである。 また、体にじかにつける下着を亜麻布で作りなさい。これは腰からももまでを覆う。 アロンとその子らが幕屋に入ったり祭壇に近づいたりするときは、いつでもこの下着をつけなければならない。罪を負って死ぬことがないためだ。これは、アロンとその子らが守る永遠のおきてである。

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