出エジプト記 25:1-40, 出エジプト記 26:1-37 JCB

出エジプト記 25:1-40

25

幕屋とその器具、祭司について

主はモーセに命じました。「次のように人々に告げなさい。だれでも心から進んでするなら、ささげ物をわたしのところへ持って来てよい。ささげてよいのは、次のものである。金、銀、青銅、青の撚り糸、紫の撚り糸、緋色の撚り糸、亜麻布、やぎの毛、赤く染めた雄羊のなめし皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、ともしび用のオリーブ油、注ぎの油と香に使う香料、しまめのう、エポデと胸当てにはめる宝石類。

わたしがイスラエルの民の中に住めるよう、聖なる住まい(幕屋)を造りなさい。 住まいは天幕(テント)にすること。その設計図と必要な器具の細かい寸法は、次のとおりである。

契約の箱

まずはアカシヤ材を使って長さ二キュビト半(一・一メートル)、幅一キュビト半(六十六センチ)、高さ一キュビト半の箱を作りなさい。 内側にも外側にも純金を張り、周囲に金の縁飾りをつける。 金の環を四つ作り、箱の下の四隅につける。片側に二個ずつ。 アカシヤ材で棒を作って金をかぶせ、箱の両側につけた金の環に通してかつげるようにする。 棒は取りはずさず、差し込んだままにしておかなければならない。 わたしが与える十のおきて(十戒)を記した石板を、その箱に納めなさい。

また、純金のふたを作りなさい。長さ二キュビト半、幅一キュビト半にする。これは罪を赦す神の恵みの座となる。 次にふたの両端に、一対の天使の像を槌で打ち出して作る。 それは『恵みの座』の一部分で、その両端になる。 ケルビムというその天使の像は、互いに向かい合って『恵みの座』を見下ろし、翼が金のふたを覆うようにしなければならない。 ふたができたら箱にかぶせる。箱には十のおきてを記した石板を納めなさい。 わたしはそこであなたに会い、ケルビムにはさまれた『恵みの座』からあなたと語る。箱にはわたしの契約のおきてを納める。わたしはそこから、イスラエルの人々に命じることをあなたに伝える。

テーブル

次に、二キュビト(八十八センチ)、幅一キュビト(四十四センチ)、高さ一キュビト半のテーブルをアカシヤ材で作りなさい。 それに純金を張り、周囲に金の縁飾りをつける。 テーブルの上部に一手幅(約七・四センチ)のわくをつけ、その周囲にぐるりと金の縁飾りをつける。 テーブルを運ぶ棒を通すために、金の環を四つ作り、それを四本の足の上部に、外側へ向けてつける。 棒はアカシヤ材で作り、金をかぶせる。 金で皿、ひしゃく、水差し、細口びんなどを作り、 テーブルの上には、供え物用に特別なパンをいつも置きなさい。

燭台

純金のかたまりを槌で打って燭台を作りなさい。燭台は台座と支柱から成り、ともしび皿と飾りの花びらをつける。 真ん中の支柱の両側から三本ずつ枝を出し、それぞれの枝は三つのアーモンドの花で飾る。 真ん中の支柱は四つの花で飾る。三対になっている枝の間に一つずつ、その上に一つ、その下に一つ、計四つの花をつける。 飾りと枝と支柱はみな、一かたまりの純金を打って作る。 それに七つのともしび皿を作り、あかりが前を照らすように置く。 芯切りばさみと芯取り皿も純金で作る。 燭台とその付属品のために、一タラント(約三十四キログラム)の純金が必要となる。 作る物はみな、この山の上でわたしが指示する型どおりに、正確に作らなければならない。

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出エジプト記 26:1-37

26

幕屋

上等の撚り糸で織った亜麻布十枚をつなぎ合わせ、神の天幕(幕屋)を作りなさい。布はそれぞれ長さ二十八キュビト(十二・三メートル)、幅四キュビト(一・七六メートル)でそろえる。青と紫と緋色の撚り糸を使い、全体にケルビム(天使の像)を織り出す。 五枚ずつへりとへりをつなぎ合わせて、大きな布を二枚作り、幕屋の両側面とする。 この二枚の端と端をつなぎ合わせるために、へりに青いループをつける。それぞれのへりに対になるよう五十ずつのループを作る。 ほかにループをつなぐ五十個の留め金を金で作る。こうしてわたしの住まいである幕屋を一つに組み立てる。

屋根の部分にはやぎの毛皮の防水布をかぶせる。それぞれ長さ三十キュビト(十三・二メートル)、幅四キュビトのものを十一枚用意する。 このうち五枚をつなぎ合わせて幅広の幕にし、残りの六枚も、つないで一枚の幕にする。長いほうの六枚目に当たる部分は、上から垂らして、聖なる天幕の正面で折り重ねる。 この二枚の幕をつなぎ合わせるために、それぞれのへりに五十個のループを作り、五十個の青銅の留め金を使って一枚にする。 天幕のうしろは、屋根を覆う幕が一キュビト垂れ下がり、 また、正面にも一キュビト垂れ下がる。 この防水布の上に、赤く染めた雄羊のなめし皮を敷き、その上にじゅごんの皮をかける。これで屋根が完成する。

幕屋のわく組みをアカシヤ材で作りなさい。それぞれ長さ十キュビト(四・四メートル)、幅一キュビト半の板を、まっすぐ立てて組み合わせる。 側面にほぞ(はめ込み用の突起)を二つ作り、隣の板をはめ込む。 こうして二十枚つなぎ合わせたものが、幕屋の南側になる。それぞれの板は銀の土台二個にはめ込む。板一枚につき二個ずつ、計四十個の銀の土台が必要となる。 北側にも同じような板が二十枚、 それぞれに二個ずつ、計四十個の銀の土台を使う。 西側には六枚の板、 そして両隅に二枚の板を使う。 隅の板は下を重ね、上を環でつなぎ合わせる。 最終的に、西側には板が八枚、銀の土台がそれぞれに二個ずつで、計十六個あることになる。

アカシヤ材で横木を作り、わく組み全体に張り渡しなさい。両側面に五本ずつ、さらに西に面するうしろ側に五本、 わくの真ん中になる中央の横木は、端から端まで通す。 板に金をかぶせ、横木を通すために金の環を作る。横木にも金をかぶせる。 この幕屋を、わたしが山で指示したとおりに建てなさい。

〔幕屋の内側には〕青と紫と緋色の上等の撚り糸で織った亜麻布で垂れ幕を作り、それにケルビムを織り出しなさい。 これをアカシヤ材の四本の柱の上から、金のかぎ四つを使って垂らす。柱には金をかぶせ、それぞれ銀の土台に立てる。 幕はかぎから垂らし、その奥に、契約の箱を置きなさい。この幕が聖所と最も神聖な至聖所とを分ける。

至聖所の箱には金のふたをし、『恵みの座』をしつらえなさい。 幕の外の聖所に、テーブルと燭台を向かい合わせに置く。燭台は南側、テーブルは北側である。

幕屋の入口にかける垂れ幕を、もう一枚作りなさい。青と紫と緋色の上等の撚り糸と、撚り糸で織った亜麻布で作り、精巧な刺しゅうを施す。 その幕を五本のアカシヤ材の柱から、金のかぎを使って垂らす。柱には金をかぶせ、青銅の土台に立てる。

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