申命記 23:1-25, 申命記 24:1-22, 申命記 25:1-19 JCB

申命記 23:1-25

23

主の集会に加わることができる者

睾丸のつぶれた者、陰茎を切り取られた者は主の集会に加わることはできません。

婚外子とその十代あとまでの子孫も、主の集会に加わることはできません。

アモン人とモアブ人はその十代あとまでの子孫も、絶対に主の集会に加わることはできません。 彼らは、あなたがたがエジプトを出て来た時、食べ物も水もくれなかったからです。歓迎しないばかりか、わざわざメソポタミヤのペトルからベオルの息子バラムを雇い、あなたをのろわせようとさえしました。 しかし主は、バラムの言うことに耳を貸さず、のろうどころか祝福するようにされました。あなたを愛しておられたからです。 生涯、どんな方法ででも、アモン人やモアブ人を助けてはいけません。

ただし、エドム人やエジプト人を嫌ってはなりません。エドム人は兄弟、エジプト人はかつて生活を共にした人たちだからです。 あなたといっしょに来たエジプト人の孫は、主の集会に加わることが許されます。

陣営をきよく保つ

戦争中、陣営内の男子は身をきよく保たなければなりません。夜、夢精で身を汚した者は陣営を出て、 夕方まで外にいなければなりません。日が暮れたら体を洗い、陣営に戻ることができます。 用を足すときは陣営の外に出なさい。 武器とくわを持って行き、穴を掘って用を足したら、きれいに土をかけます。 陣営内はいつも清潔にしておきなさい。あなたがたを守り、敵を負かそうと、主がその中を歩まれるからです。見苦しいものをごらんになって、主の心が離れないように気をつけなさい。

逃亡奴隷の保護

逃げて来た奴隷を、むりやり主人のもとへ引き渡してはいけません。決してしいたげず、どこでも好きな所に住まわせなさい。

神殿娼婦、男娼について

イスラエルの女子は神殿娼婦になってはいけません。イスラエルの男子も、神殿男娼になってはいけません。そのようなことで得たものを主にささげてはいけません。主はそれらのことを憎まれるからです。

利息について

イスラエル人には、利息を取って物を貸してはいけません。金銭、食物、そのほかどんなものについてもです。 外国人ならかまいませんが、イスラエル人からはだめです。兄弟であるイスラエル人から利息を取ったりするなら、約束の地において、主に祝福されません。

誓いについて

あなたの神、主に誓いを立てたら、すぐ実行しなさい。どんなことでも、ぐずぐずとあとに延ばしてはいけません。誓いを破るのは罪です。 誓いを取り消せば、罪にはなりません。 誓った以上、そのとおり実行するよう努めなさい。みずから主に誓ったのですから責任を取りなさい。

人の畑の作物について

人のぶどう園に入って好きなだけ食べるのはかまいませんが、持ち帰ってはいけません。 麦畑でも同じです。そこで食べる分だけ手で摘むのはかまいませんが、かまで刈り取ってはいけません。

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申命記 24:1-22

24

離婚と再婚について

妻のことで何か恥ずべきことがあり、気に入らないことがあったら、離縁状を渡して去らせなさい。 彼女が再婚し、 その夫からも離縁されるか死別した場合、 前の夫は彼女と再婚できません。彼女は汚されているからです。そんなことをしたら、あなたの神、主が相続地として与えてくださる地に罪を持ち込むことになります。

配慮すべき人々

新婚の男子は兵役やその他の務めを免除されます。一年間は家にいて、妻を喜ばせなければなりません。

ひき臼を担保に取ってはいけません。粉がひけなくなったら、毎日の食事ができなくなります。 また、同胞のイスラエル人をさらって奴隷にしたり売り飛ばしたりする者は死刑に処せられます。そのような罪悪は除き去りなさい。

ツァラアトの場合は、祭司の言うとおりにしなさい。どうすればよいかは、すべて祭司に教えてあります。 エジプトからの道中、主がミリヤムになさったことを思い出しなさい。

物を貸すときは、担保の品を取るために、相手の家にずかずかと入り込んではいけません。 相手が持って来るのを外で待ちなさい。 その人が貧しくて、外套しか担保として出せない場合は、夜の間はそれを返してやりなさい。あなたがそれを掛けて寝てはいけません。返してもらった人は、これで寒さをしのげると感謝するでしょう。主はあなたの正しい行いをちゃんと認めてくださいます。

貧しい使用人を過酷に働かせてはいけません。イスラエル人でも町に住む外国人でも同じです。日が暮れないうちに、その日の賃金を払いなさい。貧しい人はすぐにでも金が必要なのです。あまりひどい扱いをすると、その人があなたのことを主に訴え、あなたがとがめを受けることになります。

父親が子どもの罪で死刑になることはなく、子どもも父親の罪で死刑になることはありません。人が死刑になるのは自分の罪のためです。

外国からの移住者や身寄りのない子を正当に扱いなさい。借金のかたに未亡人の外套を取ってはいけません。 あなたも、エジプトでは奴隷だったではありませんか。主が助けてくださったから、今はこうしていられるのです。そのことを忘れないためにも、気の毒な人には親切にしなさい。

刈り入れをし、畑に一束置き忘れて来たら、わざわざ取りに戻らず、移住者や身寄りのない子、未亡人のために残しておきなさい。そうすれば、あなたの神、主があなたによくしてくださいます。 オリーブの実を打ち落とすときも同じです。あとでもう一度、残りを打ち落としに行ってはいけません。移住者や身寄りのない子、未亡人のために残しておきなさい。 ぶどう園のぶどうもそうです。落ちた実を拾い集めたりせず、貧しい人のために残しておきなさい。 エジプトで奴隷だったことを思い起こしなさい。以上のことを命じるのもそのためです。

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申命記 25:1-19

25

むち打ちの刑について

人々の中に争いがあり、どちらかが裁判でむち打ちの刑と決まったら、裁判官は自分の前に罪人を伏させ、罪の程度に応じて、適当な回数だけ打ちなさい。ただし最高は四十回で、それ以上は絶対に打ってはいけません。あまりにきびしい刑を科して、同胞が不当に扱われないためです。

脱穀する牛への配慮

脱穀をしている牛に口かせをはめてはいけません。

家名を残すための規定

息子がないまま死んだ人の妻は、夫に兄弟がいる場合はほかの者と再婚はできません。必ず夫の兄弟と結婚するのです。 そして、二人の間にできた長男に前の夫の名を継がせ、その家が絶えないようにしなさい。 兄弟が結婚したがらず、義務を果たさないときは、町の長老に、『夫の兄弟は夫の名を残そうとせず、私と結婚してくれません』と訴え出なさい。 長老はその男を呼んで話し合います。それでも頑として承知しないなら、 長老の見ている前でその男に近寄り、くつを脱がせ、顔につばを吐いて言ってやりなさい。『兄弟の家を立てないような男は、こうされるのよ。』 彼の家は後々、『くつを脱がされた者の家』と呼ばれます。

夫のけんかに際して

二人の男がけんかをし、一方の男の妻が自分の夫を助けようとして相手の男の急所をつかんだときは、 その女の手を切り落としなさい。

正確なはかり

取り引きには正確なはかりを使い、正直に量りなさい。そうすれば、主が与えてくださる地でいつまでも幸せに暮らせます。 目盛りをごまかす者は主に嫌われます。

アマレク人への報復

エジプトからの道中でのアマレク人の仕打ちを、決して忘れないようにしなさい。 神を恐れず、ひきょうにも彼らは、疲れ果てて列のうしろに離れてしまった者たちに襲いかかったのです。 あなたの神、主が約束の地で敵を破り、あなたがたが安心して住めるようになったら、アマレク人をすべて打ち滅ぼし、その名を完全に葬り去りなさい。どんなことがあっても必ずそうしなさい。

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