アモス書 3:1-15, アモス書 4:1-13 JCB

アモス書 3:1-15

3

イスラエルのさばきの証人

聞きなさい。これがあなたがたの運命です。エジプトから連れ出したイスラエルとユダの全家族に、主はこう言います。

「地上のすべての民の中から、あなたがただけを選んだ。

それだけに、その罪を罰しないわけにはいかない。

罪がわたしたちの間にあるのに、

どうして肩を並べて歩けるだろうか。

わたしは理由もなく、

ライオンのようにほえているのではない。

実は、あなたがたを滅ぼす準備をしている。

幼いライオンでも、うなり声を上げるのは、

えさに飛びかかる前だ。

罠は、踏みつけなければパチンと閉じたりしない。

あなたがたは当然の刑罰を受ける。

警告の角笛が鳴っている。

聞け。そして恐れよ。

主であるわたしが

あなたがたの地に災いを下そうとしているからだ。

わたしはいつも、

事が起こる前に預言者をとおして警告する。

今もそうしている。」

ライオンがうなり声を上げました。

恐れ、わななきなさい。

神である主の宣告が聞こえます。

それを宣言することをことわろうとは思いません。

「アシュドデとエジプトの指導者たちを

共に呼び寄せて、こう言え。

『さあ、サマリヤの山々に陣取って、

イスラエルの恥ずべき罪悪の現状を見届けよ。』

わたしの民は、正しいことを行うとはどういうことか

忘れてしまった」

と主は言います。

「彼らの宮殿は、

盗んだり奪い取ったりした物でいっぱいだ。

それゆえ、敵が来て、彼らは取り囲まれ、

とりでを破壊され、宮殿も略奪される。」

主は言います。

「羊飼いは羊をライオンから救い出そうとしたが、

間に合わなかった。

ライオンの口から、

二本の足と耳の一部をもぎ取っただけだった。

サマリヤのイスラエル人が

最後に助け出されるときもそうなる。

彼らに残っているのは、

壊れかかった椅子とぼろぼろの枕だけだ。」

全能の神である主は言います。

「これから言うことをよく聞き、

イスラエルにくまなく告げよ。

罪を犯したイスラエルを罰するその同じ日に、

ベテルの偶像の祭壇も取り壊す。

祭壇の角は切り取られ、地に落ちる。

金持ちの美しい家、冬の家と夏の家を破壊し、

象牙の宮殿も破壊する。」

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アモス書 4:1-13

4

神に立ち返らないイスラエル

私の言うことを聞きなさい、

サマリヤに住むバシャンの太った雌牛たち。

夫をけしかけて貧しい人から取り上げ、

困っている者からしぼり取っている女たち。

いくら飲んでも十分でない者たちよ。

あなたがたの鼻に鼻輪をつけて、

牛のように引いて行く時がくると

神である主は、ご自分のきよさにかけて誓いました。

最後の一人まで、

釣り鉤にかけられて引かれて行きます。

美しい家から引きずり出され、

城壁の破れ口から放り出されます。

主がそう言ったのです。

ベテルとギルガルの偶像に

もっといけにえをささげなさい。

いつまでも逆らい続けなさい。

あなたがたの罪は山のように積まれていきます。

いけにえは毎朝、

十分の一のささげ物は週に二回持ってきなさい。

すべて適切な方法で行い、特別のささげ物もしなさい。

あなたがたは、そうすることを得意がり、

どこでもそれを自慢しています。

主はこう言います。

「あなたがたを飢えさせたが、何にもならなかった。

それでも、わたしのもとに帰ろうとはしなかった。

収穫の前に三か月間雨を降らせないで

作物をだめにした。

ある町には雨を降らせたが、

他の町には降らせなかった。

ある畑には雨が降っているのに、

他の畑は乾ききっていた。

二、三の町の住民が飲み水を求めて、

雨の降った町へ疲れきった体で出かけて行った。

それでも満ち足りることはなかった。

そんなことがあっても、

あなたがたはわたしのもとへ帰ろうとしなかった」

と主は言います。

主はこう告げます。

「立ち枯れ病と黒穂病を、農場やぶどう畑ではやらせた。

いなごがいちじくとオリーブの木を食った。

それでもあなたがたは、

わたしのもとへ帰ろうとしなかった。

昔のエジプトのように、わたしは疫病を送った。

戦争で若者を殺し、馬を追い払った。

死体からの悪臭が鼻をついた。

それでもあなたがたは、帰ることを拒んだ。

わたしはソドムとゴモラにしたように、

あなたがたの町の幾つかを破壊した。

生き残った者たちは、

火の中から取り出された燃えさしのようだ。

それでも、わたしのもとへ帰ろうとしない。

それゆえ、話しておいたとおり、

あなたがたをもっとひどい災いに会わせる。

イスラエルよ、

さばきの中で神に会う備えをせよ。」

山々を造り、風を造り、あなたがたの思いを

全部知っている方と向かい合うことになるからだ。

その方は、朝を暗闇に変え、山を踏み砕く。

その名は、全能の神、主である。

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