歴代誌Ⅰ 12:23-40, 歴代誌Ⅰ 13:1-14, 歴代誌Ⅰ 14:1-17 JCB

歴代誌Ⅰ 12:23-40

ヘブロンでダビデのもとに集まった人々はみな、主のことばどおり、ダビデがサウルに代わって王になることを願っていました。その数は次のとおりです。

ユダ族から、盾と槍で武装した兵士六千八百人。

シメオン族から、すぐれた勇士七千百人。

レビ人から四千六百人。

アロンの子孫である祭司から、エホヤダと勇気ある若者ツァドクに率いられた三千七百人。ツァドクとその一族の二十二人は、戦う祭司団の将校でした。

サウルの属していたベニヤミン族から三千人。この部族の大多数は、サウルについていました。

エフライム族から、各氏族での名門の勇士二万八百人。

マナセの半部族から、ダビデを王とするために集まった一万八千人。

イッサカル族から、部族の指導者が二百人。彼らはみな時代の流れに通じ、イスラエルの進むべき最善の道を知っていました。

ゼブルン族から、訓練された勇士五万人。彼らは完全に武装し、心からダビデに仕えました。

ナフタリ族から、千人の将校と、盾と槍で武装した兵士三万七千人。

ダン族から、戦いの備えをした兵士二万八千六百人。

アシェル族から、訓練された兵士四万人。

ルベンとガドの各部族、それにマナセの半部族が住んでいたヨルダン川の東側から、あらゆる種類の武器を備えた兵士十二万人。

これらの戦士たちは、ダビデをイスラエルの王にする目的で、ヘブロンに集結しました。実のところ、イスラエルの民のすべてが、ダビデが新しい王になることを望んでいたのです。 すでに迎えの準備がされていて、彼らは三日間ダビデとともに宴を張り、飲み食いしました。 近くから来た者も、イッサカル、ゼブルン、ナフタリのように遠くから来た者も、ろば、らくだ、らば、牛などで食物を運んで来ました。小麦粉、干しいちじくの菓子、干しぶどう、ぶどう酒、油、牛、羊などが、この祝宴のために山ほど運ばれてきました。国中が喜びにわきかえっていました。

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歴代誌Ⅰ 13:1-14

13

神の箱の移動

ダビデは将校全員を集めて会議を開き、 イスラエルの全集団に呼びかけました。「あなたがたが私を王にすることを願い、また主がそれを承認してくださるなら、祭司やレビ人も含めてイスラエル全土にいる同胞に、すぐここへ集まれと伝えよう。 それから、神の箱を持ち帰ろう。サウルが王となってからは、ずっと放置したままなのだから。」

提案は満場一致で採択されました。

そこでダビデは、キルヤテ・エアリムから運び出される神の箱を迎えるために、エジプトのシホルからレボ・ハマテに至るまでの、全イスラエルを召集したのです。

ダビデと全イスラエルは、ケルビムの上に座している主なる神の箱を持ち帰ろうと、別名バアラともいう、ユダのキルヤテ・エアリムへ行きました。 神の箱はアビナダブの家から運び出され、ウザとアフヨが御する真新しい牛車に載せられました。 ダビデと全国民は、歌を歌い、琴、竪琴、タンバリン、シンバル、ラッパを鳴らし、主の前で力のかぎり踊りました。 ところがキドンの打ち場まで来た時、牛がつまずいたので、ウザは思わず手を伸ばし、箱を押さえました。 すると主の怒りがウザに向かって燃え上がり、ウザはその場に倒れました。 ダビデはこの出来事に憤慨し、その場所をペレツ・ウザ(「ウザへの怒り」の意)と名づけました。今でもそう呼ばれています。

あまりのことに、ダビデは主を恐れ、「どうして神の箱を私のもとに運ぶことなどできようか」と言いました。

それで、それをダビデの町に持ち帰ることをあきらめ、ガテ人オベデ・エドムの家に置くことにしました。 神の箱は、三か月間オベデ・エドムの家に置かれていました。その間、主はオベデ・エドムとその家族を祝福しました。

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歴代誌Ⅰ 14:1-17

14

王権の確立

ツロの王ヒラムはダビデの宮殿の建築を助けようと、石工や大工を送り、たくさんの杉材を提供しました。 ダビデは、主がなぜ自分を王とし、王国を強大にしてくださったのか、その理由がはっきりわかりました。主の民に喜びを与えるためだったのです。 ダビデはエルサレムに移ってからさらに妻をめとり、多くの息子や娘をもうけました。

エルサレムで生まれた子は次のとおりです。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、イブハル、エリシュア、エルペレテ、ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、エリシャマ、ベエルヤダ、エリフェレテ。

ペリシテ人は、ダビデがイスラエルの新しい王になったと聞くと、何とかして彼を捕らえようと兵を集めました。一方ダビデもペリシテ人の来襲を事前に知り、軍隊を召集しました。 ペリシテ人はレファイムの谷に侵入し、 それを知ったダビデは主に伺いを立てました。「もし出て行って戦ったら、私は勝てるでしょうか。」

すると主は、「そうしなさい。勝利を与えよう」と答えました。

そこでダビデはバアル・ペラツィムで攻撃をかけ、彼らを粉砕しました。彼は、「神様は私を用いて、水がどっと破れ出るように敵を打ち破ってくださった!」と言って喜びました。そういうわけで、そこはバアル・ペラツィム(「破れの場所」の意)と呼ばれるようになりました。

戦いのあとイスラエル軍は、ペリシテ人が置き去りにして行った多くの偶像を拾い集めましたが、ダビデはそれを焼き捨てるよう命じました。

そののち、ペリシテ人は再びレファイムの谷に侵入して来ました。 この時もダビデは、どのようにすべきか主に伺いを立てると、主はこう答えました。「バルサム樹の林を回って行き、そこから攻めなさい。 バルサム樹の木々の上から行進の音が聞こえたら、それを合図に攻めるのだ。わたしがあなたの先に立って進み、敵を打つ。」

ダビデは命じられたとおりにしました。彼はギブオンからゲゼルに至るまでことごとく、ペリシテ軍を打ち破りました。 こうして主は、ダビデへの恐れを諸国の民に植えつけたので、ダビデの名声はあまねく広まりました。

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